マンション1階は狙われやすい?防犯対策と防犯グッズを解説

防犯2026.09.25更新(2020.03.27公開)
マンション1階は狙われやすい?防犯対策と防犯グッズを解説

本記事では、マンションの1階特有の危険や侵入手口、具体的な防犯対策、物件を選ぶ際のポイントについて解説します。
マンションの1階は、窓やベランダから侵入されやすく、外から室内の様子を確認されやすいなど、2階以上とは異なる防犯上のリスクがあります。施錠を徹底するだけでなく、防犯グッズを活用したり、セキュリティ設備や周辺環境を確認して物件を選んだりすることも大切です。1階ならではのリスクや侵入手口を知り、自宅の環境に合った対策を取り入れましょう。

【この記事で分かること】

  • マンションの1階特有の危険
  • マンションへの主な侵入手口
  • マンションの1階で実践したい防犯対策
  • マンションの1階を選ぶ際のポイント

目次

1階部分は狙われやすい?マンションの1階特有の危険とは

  • 窓やベランダから侵入されやすい
  • 侵入後すぐ逃走できる
  • 外から様子を確認しやすい
  • 身を隠しやすい場所がある

マンションの1階は、窓やベランダから侵入されやすい、外から室内の様子を確認されやすいなど、2階以上とは異なる防犯上のリスクがあります。特に外部から直接アクセスしやすく、周囲に死角がある物件では注意が必要です。ここでは、マンションの1階特有の危険性について解説します。

窓やベランダから侵入されやすい

1階は道路や共用部と同じ高さにあり、ベランダや窓によじ登らずに侵入できます。特に次のような物件では、外から専有部へ直接近づけるため注意が必要です。

  • 専用庭・専用駐車場付きの1階:庭や駐車場から室内にアクセスしやすく、荷物の搬入経路がそのまま侵入経路になりやすい
  • 道路に面した1階住戸:道路から近く人の出入りに紛れやすい

2階以上の部屋であれば、仮に塀を越えてマンションの敷地内に侵入されても、室内にたどり着くにはさらに手間がかかります。一方で、1階の場合は敷地内に入り込まれるだけで、すぐに玄関や窓にアクセスできることから、より危険性が大きいといえます。

侵入後すぐ逃走できる

空き巣は侵入のしやすさだけでなく、逃走しやすい住宅を狙う傾向があります。マンションの1階部分は、地上から窓やベランダへアクセスしやすく、侵入後もすぐに建物の外へ逃走しやすいといった特徴があります。入りやすく逃げやすい環境であることから、空き巣に狙われやすいと考えられます。

外から様子を確認しやすい

マンションの1階は、2階以上と比較して敷地外から室内の様子を確認しやすく、生活パターンや不在のタイミングを不審者に把握されやすいという弱点もあります。空き巣は犯行前に下見を行うことがあるため、防犯対策の有無や室内の様子などを外部から把握されないよう注意が必要です。

身を隠しやすい場所がある

マンションの1階は、植栽や塀などによって外部からの視線が遮られやすくなっていることがあります。住人にとってはプライバシーの保護に役立つ一方、空き巣や不審者にとっては、身を隠して侵入を試みやすい環境になる場合があります。
特に、生い茂った植木や高い塀の陰は周囲から死角になりやすく、侵入のための作業を人目につかずに行えるため、背の高い植木や塀の有無にも注意しましょう。

以上のように、マンションの1階は2階以上の部屋に比べて空き巣に狙われやすい条件が揃っています。1階に住むことになったのであれば、侵入窃盗などの被害に遭わないよう、防犯対策を講じることが大切です。

1階で特に警戒すべきマンションへの侵入手口

マンションへの侵入手口として特に多いのが、鍵をかけていない玄関や窓から侵入する「無締り」です。そのほか、ガラス破りや合鍵、ドア錠破りなどの手口もあるため、施錠を徹底するだけでなく、玄関や窓の防犯性を高める必要があります。

  • 無締り
  • ガラス破り
  • 合鍵
  • ドア錠破り
  • サムターン回し・カム送り

空き巣は侵入しやすく逃げやすい住宅を狙う

空き巣は「人目につきにくく、短時間で出入りできる住宅」を狙う傾向があります。マンションの1階は道路や共用部から直接アクセスでき、植栽や塀によって死角ができやすい環境も少なくありません。侵入のしやすさと逃げやすさという2つの条件が揃っているため、特に警戒が必要な階といえます。

令和7年の共同住宅(3階建以下)の侵入手口

出典:警察庁「住まいる防犯110番 侵入窃盗の侵入手口(令和7年)」

令和7年の警察庁のデータを見ると、3階建以下の共同住宅の場合、侵入手口は「無締り」が最も多く、全体の47.4%にあたります。また、ガラスを割られて侵入されるケースも多く、無締りに次いで2番目に多い侵入手口です。
こうした状況を踏まえると、外出時には必ず鍵をかけることに加え、窓ガラスの破壊に対しても階数に関わらず防犯対策を講じる必要があります。

無締り

3階建以下の共同住宅においては、施錠を怠っていたために侵入される被害が、全体の半数近くを占めています。玄関ドアだけではなく、窓も含めてしっかりと戸締りすることが大切です。

ガラス破り

窓は玄関に次いで空き巣の侵入口として多く利用されており、無施錠に次いで警戒すべき侵入手口です。鍵付近のガラスを割って手を差し込み、内側から解錠して侵入されるケースが多く見られます。

合鍵

不正に複製された合鍵を使えば、鍵を壊すことなく簡単に室内へ侵入できてしまいます。合鍵は侵入窃盗だけでなく、ストーカー犯罪など別の犯罪に悪用されるおそれもあるため、鍵の管理を徹底し、入居時や引っ越し時には鍵の交換を検討するなど十分な注意が必要です。

ドア錠破り

ドア錠破りとは、ドアと枠のわずかな隙間にバールなどの工具を差し込み、テコの原理で錠やドア自体を破壊して不正に侵入する空き巣の手口です。短時間で解錠でき、力任せに行われることも多いため、頑丈な錠への交換や補助錠の設置による対策が有効です。

サムターン回し・カム送り

サムターン回しは、ドアの隙間や穴から工具を差し込み、内側のつまみ(サムターン)を直接回して開錠する手口です。カム送りは、シリンダー錠の構造部分を直接操作して開ける手口ですが、近年の錠はこうした手口への対策が施された製品が主流となっています。

マンションの1階でできる防犯対策

マンションの1階では、玄関や窓の施錠を徹底するほか、ベランダを整理する、室内の様子や留守を外部から悟られないようにするといった対策が重要です。複数の対策を組み合わせ、侵入されにくい環境を整えましょう。

忘れずに施錠をする

警察庁のデータにもあるように、侵入手口で多いのは無施錠の玄関や窓からの侵入です。そのため、玄関や窓を施錠することが基本的な防犯対策といえます。ゴミ捨てなどの短時間の外出であっても、玄関や窓は必ず施錠する習慣をつけましょう。
また、在宅中でも油断は禁物です。侵入犯は人のいない部屋の窓を狙って侵入してくるケースもあるため、玄関や使っていない部屋の窓は在宅中でも必ず施錠してください。

ベランダに物を置かない

ベランダに洗濯物やゴミなどを放置していると、空き巣にとって身を隠す格好の場所になってしまいます。物が多いほど死角も増え、侵入作業に時間をかけられる原因にもなるため、日頃からベランダには不要な物を置かず、すっきりと片付けておく習慣をつけましょう。

洗濯物の干し方に注意する

1階の洗濯物は道路や敷地外から見えやすく、家族構成や在宅・不在のパターンを不審者に推測される手がかりになりかねません。衣類はできるだけ室内干しや浴室乾燥機を活用し、外干しする場合は目隠しネットやすだれなどで外からの視線を遮る工夫をしましょう。特に女性の一人暮らしの場合は、男性物の衣類と一緒に干すなどの対策も検討しましょう。

留守を悟られない工夫をする

不審者の多くは住人が不在のタイミングを狙うため、防犯対策では留守を悟られないように工夫をすることも重要です。たとえば、タイマー機能やIoT機器を利用して、夜になったら照明やテレビの電源がつくようにしておくと、在宅を装うことができます。
一方で、洗濯物の干しっぱなしや郵便受けに投函物が溜まっている状況は、空き巣に不在を知らせるサインとなるため注意しましょう。帰りが遅くなる日はあらかじめ室内干しにしておく、郵便物はこまめに回収するなど、不在を悟られない習慣を心がけることが空き巣被害の予防につながります。

ホームセキュリティを導入する

自分でできる防犯対策には、どうしても限界があります。施錠や防犯グッズの活用など個人でできる対策を行いながら、警備会社のホームセキュリティにも頼ることで、24時間体制の見守りや異常発生時の駆けつけ対応が可能になり、安全性がより一層向上します。

マンションでも設置できるALSOKのホームセキュリティは、外出中も在宅中も24時間365日住宅を見守ります。

マンションの1階におすすめの防犯グッズ

防犯グッズ 対策できる侵入手口
補助錠 解錠・侵入に時間をかけさせる
防犯ブザー 侵入の検知・威嚇
防犯カメラ 犯罪の抑止・証拠の記録
防犯フィルム ガラス破りによる侵入対策
センサーライト 夜間の不審者への威嚇・侵入抑止

マンションの1階では、補助錠や防犯ブザー、防犯カメラなどを活用し、玄関や窓から侵入されにくい環境を整えることが大切です。それぞれの特徴や期待できる防犯効果を確認し、自宅の環境に合った防犯グッズを取り入れましょう。

補助錠

玄関ドアやサッシの上下に補助錠をつけるという対策も効果的です。補助錠は、メインの錠のほかに、防犯性を向上させる目的で後付けされる錠のことです。
空き巣が窓ガラスを割って侵入を試みる場合、補助錠が設置されていないと、鍵の周辺のガラスを割り、手を差し込んで簡単に開錠できてしまいます。
補助錠を設置することで、解錠に手間がかかり、侵入に要する時間を延ばす効果が期待できます。無理にガラス全体を破ろうとすれば大きな音が鳴り、周囲に気づかれやすくなるため、補助錠は空き巣にとって面倒な存在です。また、ワンドア・ツーロックにすることで侵入に時間がかかり、途中で犯行を断念するきっかけになる可能性もあります。

ALSOKでは、窓ガラスに設置できる補助錠「ALSOKロック」をご用意しています。粘着シールで簡単に設置でき、換気をしながらの施錠も可能な便利な防犯アイテムとなっていますので、ぜひお試しください。

防犯ブザー

窓の開閉やガラスの破壊に反応して警告音を発する防犯ブザーも、有効な侵入対策の一つです。大音量のアラームで犯人を威嚇できるだけでなく、在宅中であれば異変に気づくことができ、不在時でも周囲に異常を知らせる効果にも期待できます。

窓やドアに対応した防犯ブザー「どろぼーセンサーⅡ」は、窓の開閉やガラスの破壊を検知すると、約90デシベルの大音量で警告音を鳴らします。取り付けも簡単なため、手軽にできる窓やドアの防犯対策としておすすめです。

防犯カメラ

侵入対策には防犯カメラの設置も有効です。特に玄関やベランダなどの侵入口や、死角となりやすい場所に設置すると防犯効果が高まります。また、外出先から手元のスマートフォンで自宅の様子を確認できる室内用カメラの設置もおすすめです。
ただし、防犯カメラを設置する際は、管理規約や管理会社のルールを確認し、近隣住民のプライバシーに十分配慮しましょう。また、室内に防犯カメラを設置する場合でも、賃貸マンションで壁や天井に穴を開ける必要がある場合は、事前に大家さんや管理会社へ相談しましょう。

防犯フィルム

空き巣の代表的な手口の一つに「三角割り」と呼ばれる手法があります。これは、サッシとガラスの間のゴム部分にドライバーなどを差し込み、鍵付近のガラスを三角形に割って手を差し入れ、内側の鍵を開けて侵入する方法です。何の対策もされていない窓ガラスは、短時間で破られてしまうおそれがあります。
ガラスを破って侵入する手口には、窓ガラスに防犯フィルムを貼ることで対策が可能です。防犯フィルムを貼っておくことで、ガラスが割れても飛び散りにくくなり、破片を取り除くのに時間がかかるため、空き巣が犯行の途中で断念する可能性が高くなります。実際、侵入窃盗犯の約7割が、5分以上かかる場合は侵入をあきらめるといわれています。補助錠と併用すれば、窓の防犯性をさらに高められます。

出典:警察庁「住まいる防犯110番 侵入者プロファイリング~心理と行動③」

センサーライト

マンション1階のベランダは、プライバシーを守るために塀や植栽などによって目隠しされていることが多くあります。しかし、その目隠しが逆に空き巣にとって格好の隠れ場所となってしまうケースも少なくありません。たとえば、ガラスを割る際に犯人がしゃがみ込むと、外から姿が見えにくくなり、周囲から気づかれにくい環境になってしまうおそれがあります。
犯人を隠れさせないためには、人の動きを検知して自動的に点灯するセンサーライトの設置がおすすめです。明かりがつけばベランダ内に人が潜んでいることが周囲から分かりますし、在宅時も住人自身が不審者の行動を早期に察知できます。また、防犯カメラと併用することで、侵入抑止や異常発生時の記録にも役立ちます。洗濯物を狙う下着泥棒の対策にも有効です。

マンションの1階を選ぶ際に見ておきたいポイント

  • セキュリティ設備の充実度
  • 立地、周辺環境
  • 住民同士のコミュニケーション
  • 管理人が常駐しているか

マンションの1階を選ぶ際は、セキュリティ設備だけでなく、周辺の明るさや死角の有無、管理状況なども確認することが大切です。設備と周辺環境の両面から、防犯性の高い物件かどうかを判断しましょう。

セキュリティ設備の充実度

オートロックやモニター付きインターホンはもちろん、防犯カメラやホームセキュリティの導入状況などを確認しましょう。管理人が常駐している物件であれば、常に人の目があるため安心感が高まります。また、玄関ドアの鍵の形状も確認しておきましょう。ピッキングに強いディンプルキーなどが採用されていれば、不正開錠のリスクを減らせます。
ただし、どれだけ設備が整っていても万全とは言い切れません。オートロックがあっても住人の後をついて侵入を試みる手口などもあるため、入居後には個人でも防犯対策を行うことが必要です。

立地、周辺環境

マンションの立地や周辺環境も、防犯性に影響を与えます。夜間の明るさを確保できる街灯の有無や人通りの多さ、建物周辺に死角がないかなどを確認しましょう。また、塀や電柱、植栽などが建物の近くにある場合、それらが侵入の足場になってしまうこともあるため注意が必要です。
ただし、人通りが多いエリアは、人の目が多くなるという点で安心材料になりますが、犯人が人混みに紛れて逃げやすいという側面もあります。特に駅が近く人通りが多い場所だと、電車を使ってすぐに移動できてしまうリスクがあります。周辺環境を確認する際は、メリットとデメリットを踏まえ、他の要素を総合的に考慮して選ぶ必要があります。

住民同士のコミュニケーション

防犯は個々の家はもちろん、地域全体で取り組むことが大切です。空き巣などの不審者は、近所付き合いが良く連帯感のある地域を嫌う傾向にあります。日頃から挨拶を交わすなど、住民同士のコミュニケーションやつながりが活発であれば、不審者から狙われにくくなるでしょう。マンションの内外を問わず、顔を合わせた住人とは意識して挨拶を交わすことで、地域全体の防犯を強化できます。

管理人が常駐しているか

空き巣は人目を嫌うため、管理人が常駐している物件は犯罪の抑止につながります。
また、管理人による定期的な清掃が行き届いている点も見逃せないメリットです。清掃が行き届いた物件は住民の防犯意識が高いと見なされやすく、結果として空き巣に犯行を避けられる傾向があります。

マンションの1階にも設置できるALSOKのホームセキュリティ

マンションの1階の防犯性をさらに高めたい場合は、ホームセキュリティの導入も選択肢の一つです。施錠や防犯グッズによる対策に加えて、異常発生時の通知や警備員の駆けつけなどを活用することで、より充実した防犯体制を整えられます。

ALSOKのホームセキュリティ

ALSOKのホームセキュリティなら24時間365日セキュリティシステムが自宅を見守ります。ALSOKではマンションにも設置できる「セルフセキュリティ」と「オンラインセキュリティ」の2つをご用意しています。
セルフセキュリティは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、賃貸物件でも導入しやすいホームセキュリティです。侵入や火災などの異常発生時はスマートフォンに通知され、もしものときにはALSOKの駆けつけ依頼が利用できます。
オンラインセキュリティは、異常発生時にALSOKが自動で駆けつけ、適切に対処します。また、スマートフォンを持っているだけで警備を自動解除し、ワンタッチで警備を開始できる機能があるため、外出時や帰宅時にもスムーズに警備をセットできます。在宅中でも警備をセットできるので、就寝中や一人での在宅時にも安心です。

ホームセキュリティに関する相談は無料、専門のアドバイザーがあなたにぴったりのプランをご提案いたします。ぜひ、お気軽にご相談ください。

マンション1階の防犯に関するよくある質問

Q:マンションの1階はやめたほうがいいですか?

A:防犯面やプライバシーの不安はありますが、防犯設備や立地を確認し、必要な対策を講じることで、防犯上のリスクを抑えることができます。

Q:賃貸マンションの1階でも防犯カメラは設置できますか?

A:室内から玄関前を映す範囲なら設置できる場合がありますが、管理会社に確認しておくと安心です。

Q:面格子があれば窓の防犯対策は十分?

A:面格子だけでは十分とはいえません。補助錠や防犯フィルムなどを併用すると防犯性が高まります。

まとめ|マンション1階でも対策次第で安心して暮らせる

マンションの1階は、侵入しやすく逃げやすいという構造上のリスクから、他の階に比べて空き巣に狙われやすい傾向にあります。しかし、施錠の徹底や補助錠・防犯フィルムの活用、目隠しや照明の工夫といった対策を組み合わせれば、リスクを大きく減らすことが可能です。
自分でできる対策を行いながら、必要に応じてホームセキュリティも取り入れ、1階でも安心して暮らせる住まいづくりを心がけましょう。

執筆:ALSOK株式会社

「安全・安心」を皆様にお届けするため、セキュリティのプロフェッショナルであるALSOKが編集しています。日常生活に潜む危険から身を守るための防犯対策、突然の災害に備える防災情報、ご高齢者やお子さまのみまもりまで、暮らしに役立つ確かな情報を分かりやすく発信しています。

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