電子錠とは?玄関ドアに電子錠を後付けする費用相場とメリット・注意点を解説

防犯2026.09.16更新(2025.07.31公開)
電子錠とは?玄関ドアに電子錠を後付けする費用相場とメリット・注意点を解説

本記事では、電子錠の種類やメリット・注意点、後付けする際の費用相場や選び方について解説します。
電子錠とは、暗証番号やICカード、指紋、スマートフォンなどを使って施錠・解錠できる錠前です。鍵を持ち歩く必要がないタイプやオートロック機能を備えた製品もあり、玄関の利便性や防犯性を高める方法として活用されています。「玄関の鍵を持ち歩くのが面倒」「外出先で鍵を閉めたか不安になる」といった経験がある方は、電子錠への交換や後付けを検討してみるのも一つの方法です。

【この記事で分かること】

  • 電子錠の種類と特徴
  • 電子錠のメリット・注意点
  • 電子錠を後付けする際の費用相場
  • 電子錠の選び方

目次

電子錠とは?

電子錠とは、暗証番号やICカード、指紋認証、スマートフォンなどの認証手段を利用し、電気的に施錠・解錠を制御する錠前を指します。認証装置と施錠機構(デッドボルトやラッチボルトなど)が一体となった製品が一般的です。
また、既存の扉に後付け可能な「スマートロック」も電子錠の一種として製品化されており、サムターンを電気的に回転させることで施錠・解錠を制御します。スマートロックは、工事不要で設置できるものも多く、賃貸住宅などでも導入しやすい点が特徴です。

電子錠と電気錠の違い

電子錠 電気錠
電源 電池 外部電源
仕組み 認証機能を備えた制御装置と錠前が一体化した製品 電気的な信号によって物理的な施錠・解錠を行う
後付けのしやすさ 工事不要で設置できる製品もある 後付け可能だが工事が必要
主な設置場所 住宅の玄関など オフィス・商業施設など
注意点 電池切れに注意が必要 設置時に工事費がかかる場合がある

電子錠と電気錠は、電源や仕組み、設置方法などに違いがあります。
電子錠は電池で作動するものが多く、暗証番号やICカード、指紋などの認証機能と錠前が一体となった製品を指します。一方、電気錠は外部から電力を供給し、電気的な信号によって施錠・解錠する錠前です。
ただし、メーカーによっては、扉やインターホンなどと組み合わせた製品を「電気錠」として販売している場合もあり、呼称には一定の幅があります。
近年では、利便性と防犯性の両立を図るため、一般家庭でも玄関ドアに電子錠(あるいは電気錠)を設置するケースが増加しています。本記事では、家庭用玄関ドアに導入される認証機能付きの錠前を「電子錠」としてご紹介します。

電子錠の認証方式の種類

  • 暗証番号式
  • カード式
  • リモコン式
  • 指紋認証式
  • 顔認証式
  • タッチキー式
  • アプリ式(スマートフォン)

玄関に使用する電子錠にはさまざまな認証方式があり、ライフスタイルなどによって選ぶことができます。ここでは主な7つのタイプをご紹介します。

暗証番号式

暗証番号式は、設定された数字のパスワードを入力して解錠するタイプの電子錠です。鍵を持ち歩く必要がなく、複数人で使用する際にも便利です。番号を定期的に変更することでセキュリティ対策につながりますが、番号を忘れると解錠できないデメリットもあります。

カード式

カード式はICカードや専用の磁気カードを差し込んだりかざしたりして開閉するタイプの電子錠です。マンションのオートロックやオフィスで広く使用されており、操作が簡単で誰でも使いやすいといったメリットがあります。複数のカードを同時に管理できるため、家族分のカードを発行したり、来客用の一時カードを作成したりすることも可能です。ただし、カードの紛失や盗難時には再登録や無効化などの対応が必要になるといったデメリットがあります。

リモコン式

リモコン式は、専用のリモコンを使って、離れた場所からでも解錠ができる電子錠のことです。車のスマートキーのように使えるため、荷物を持っているときや子どもを抱えているときにも簡単に施錠・解錠ができます。リモコンは小型で持ち運びやすく、複数個用意することで、家族で使用できます。一方で、リモコンの電池切れや紛失によって施錠・解錠できなくなる場合があるため、注意が必要です。

指紋認証式

指紋認証式は、指紋を登録し、センサーにタッチすることで施錠・解錠できる電子錠です。鍵やカードを持ち歩く必要がなく、個人を識別して解錠できるため、防犯性を高めやすい点が特徴です。複数の指紋を登録できるため、家族全員の指紋を登録することも可能です。また、指紋の追加や削除も簡単に行え、管理面でも優れています。
ただし、湿度や手の汚れ、ケガなどによって認証が失敗する場合もあるため、複数の指を登録しておくと安心です。

顔認証式

顔認証式は、生体認証の一種で、非接触で本人確認を行えるのが特徴です。照合時にカメラが顔を撮影し、事前に登録しておいた情報(顔の輪郭や目の間隔、鼻の高さなど)と照合し一致した場合にのみ解錠します。非接触で照合できる一方、製品によってはマスクや眼鏡、周囲の明るさ等の影響を受ける可能性があり、スムーズに開錠できない場合もあります。

タッチキー式

タッチキー式は、鍵をバッグやポケットに入れたまま、ドアのセンサー部分にタッチするだけで解錠できるタイプの電子錠です。鍵を取り出して鍵穴に差し込む手間がないため、荷物を持っているときや子どもを抱っこしているときなどでも、鍵を取り出すことなくスムーズに解錠できます。

アプリ式(スマートフォン)

アプリ式は、スマートフォンにインストールした専用アプリを操作して施錠・解錠を行うタイプの電子錠です。鍵そのものを持ち歩く必要がなく、製品によっては外出先からの遠隔操作にも対応しているため、家族や来客への一時的な鍵の共有もスムーズに行えます。

玄関ドアに電子錠を導入するメリット

玄関ドアに電子錠を導入するメリット
  • 鍵の閉め忘れがなくなる
  • 防犯性を高められる

電子錠を玄関ドアに導入すると、鍵を持ち歩く手間を減らせるほか、オートロック機能によって施錠忘れを防ぐなど、日常生活の利便性を高められます。また、暗証番号や指紋認証など、製品によってさまざまな認証方式を利用できることも特徴です。
ここでは、玄関ドアに電子錠を導入する主なメリットについてご紹介します。

鍵の閉め忘れがなくなる

電子錠には、ドアを閉めると自動で施錠されるオートロック機能を搭載した製品があります。そのため、外出時に鍵の閉め忘れを防ぎやすくなり、防犯対策にもつながります。特に小さな子どもや高齢者がいる家庭では、施錠忘れのリスクを減らせることもメリットです。

防犯性を高められる

暗証番号式や指紋認証、スマートロックを使用するタイプなどは、物理的な鍵を持ち歩く必要がないため、鍵の紛失によるリスクを軽減できます。
また、万が一カード・リモコンを紛失した場合や暗証番号が漏えいした場合でも、製品によっては登録情報の変更やカードの無効化などが可能です。錠前そのものを交換せずに対応できる場合もあり、速やかに防犯対策を講じやすい点もメリットです。

玄関ドアに後付けで電子錠を設置する方法

玄関ドアに後付けで電子錠を設置する方法
  • 自分で設置する
  • 業者に依頼する

電子錠の導入方法は、「自分で設置する方法」と「業者に取り付けを依頼する方法」があります。自分で取り付ける場合は、両面テープで簡単に取り付けることもでき、穴を開けてネジで固定させることも可能です。

自分で設置する

既存の玄関ドアに自分で電子錠を取り付けることで、設置費用を抑えられます。最近では、ドアの内側にあるサムターンに取り付けて施錠・解錠するスマートロックなど、自分で後付けしやすい製品も販売されています。
自分で取り付ける場合は、両面テープで固定する方法や、ドアに穴を開けて設置する方法があります。

両面テープで設置する

両面テープで固定するタイプは、ドアに穴を開ける必要がなく、比較的簡単に取り付けられるのが特徴です。ECサイトやホームセンターなどで購入できる製品もあり、工事費をかけずに手軽に電子錠を導入できます。
設置する際は、取り付け部分の汚れや水分を拭き取ったうえで、両面テープの剥離紙をはがしてドアにしっかりと貼り付けます。取り付けが不十分だと使用中にはがれ落ちるおそれがあるため、製品の説明書に従って正しく設置することが大切です。
なお、穴開け工事が不要な製品は賃貸住宅でも導入しやすいですが、粘着テープによる跡やドア表面の損傷なども考えられるため、賃貸の場合は設置前に管理会社や大家へ確認しておくと安心です。

穴を開けて設置する

ドアに穴を開けて電子錠を固定する方法もあります。両面テープで固定するタイプと比べて取り付けの難易度が高く、製品によっては電動ドリルなどの工具も必要です。
また、ドアの材質や形状によっては取り付けられない製品もあるため、購入前に対応しているドアの種類や設置条件を確認しましょう。自分で正しく設置するのが難しい場合は、無理に取り付けず専門業者への依頼を検討することも大切です。

業者に依頼する

自分での設置が難しい場合や、確実に取り付けたい場合は、専門の業者に依頼するのが安心です。プロによる施工であれば、動作不良や設置ミスのリスクも抑えられます。
ただし、自分での設置と比較して工事費がかかるため、費用が高くなることがあります。

玄関ドアに電子錠を導入するときの費用相場

電子錠の導入には、「後付けタイプの電子錠を取り付ける方法」と「電子錠付きの玄関ドアに交換する方法」の2種類があります。それぞれの費用相場を把握しておきましょう。

後付けタイプの電子錠は、「本体価格+設置費用」で導入できます。製品の種類や機能によって価格は異なりますが、一般的には2万円~10万円程度が相場です。自分で設置すれば、さらにコストを抑えることも可能です。電子錠の種類ごとの費用相場は、以下のとおりです。

後付けできる電子錠の認証方式別の費用相場(本体価格+設置費用)
カード式 2~8万円
リモコン式 3~8万円
暗証番号式 2~10万円
指紋認証式 5~10万円
タッチキー式 2~8万円
アプリ式 1~9万円

スマートロックには、自分で取り付けられる製品も多く、低価格で導入できる場合があります。ドアごと交換する場合は、ドア本体と工事費が必要となるため、費用は高くなります。相場としては20~40万円程度が目安です。新築や大規模リフォーム時に取り入れるケースもあり、ドアの交換によって外観や断熱性能の向上も見込めます。

玄関ドアに電子錠を導入するときの注意点

電子錠は利便性や防犯性を高められる一方で、導入前に確認しておきたい注意点もあります。主な注意点は以下のとおりです。

  • 電池交換の必要がある
  • 故障や経年劣化が起こる

電池交換の必要がある

電子錠は、電池で作動するものが多くを占めます。そのため、定期的な電池交換が必要となり、電池が切れてしまうと解錠できなくなるリスクがあります。多くの製品では電池残量を知らせる機能がついていますが、予備の電池を常備しておくと安心です。

故障や経年劣化が起こる

電子機器である以上、経年劣化や故障のリスクは避けられません。特にカード式電子錠は、ICチップの破損、内部アンテナの断線によってカードが反応しなくなることもあります。トラブルに備え、カードと暗証番号など複数の方法で解錠できる製品や、予備として物理キーでも解錠手段を有する電子錠を導入するようにしましょう。

失敗しない電子錠の選び方

  • 電池切れ・故障時の非常解錠手段があるか
  • 認証方式が家族全員の生活動線に合うか
  • CPマークなど防犯性能の裏付けがあるか
  • オートロックの締め出し対策機能があるか
  • 保証・サポート・修理体制が整っているか

電子錠選びで失敗しないためには、電池切れなどのトラブルへの対応方法や、家族の生活スタイルに合った認証方式かどうかを事前に確認することが大切です。
ここでは、電子錠を選ぶ際に確認したいポイントを解説します。

電池切れ・故障時の非常解錠手段があるか

電子錠は、電池切れや故障によって解錠できなくなる場合があります。非常用キーや外部給電機能など、非常時に利用できる解錠手段を備えた製品を選ぶことで、万が一の締め出しリスクを軽減できます。

認証方式が家族全員の生活動線に合うか

暗証番号や指紋認証、カードキー、スマートフォンなど、認証方法は製品によって異なります。小さな子どもや高齢者を含め、家族全員が無理なく利用できるかどうかも確認しましょう。家族構成やライフスタイルに合った方式を選ぶことで、毎日の施錠・解錠がより快適になります。

CPマークなど防犯性能の裏付けがあるか

電子錠の防犯性能を重視する場合は、製品の防犯性能に関する試験や認証の有無を確認しましょう。錠やシリンダーなどを選ぶ際は、「防犯性能の高い建物部品」として認められた製品に表示されるCPマークの有無も、判断材料の一つになります。

オートロックの締め出し対策機能があるか

オートロックは便利な一方、解錠に必要なカードやスマートフォンなどを持たずに外へ出ると、締め出されるおそれがあります。そのため、一時停止機能や警告通知など、締め出し対策機能の有無もあわせて確認しましょう。

保証・サポート・修理体制が整っているか

電子錠は長期間使用するものだからこそ、保証期間や修理対応、問い合わせ窓口の充実度も重要なポイントです。購入後も安心して使えるよう、サポート体制が整ったメーカーや製品を選びましょう。

安全のために玄関の防犯対策はしっかり行おう

警察庁のデータによると、侵入窃盗の侵入口として、共同住宅では表出入口(玄関)がもっとも多くなっています。また、一戸建て住宅でも、窓からの侵入の次に多いのが表出入口(玄関)で、特に狙われやすいのは施錠されていない場所です。そのため、玄関ドアは施錠を徹底し、電子錠や防犯カメラなどの防犯対策を取り入れることをおすすめします。

出典:警察庁「住まいる防犯110番 手口で見る侵入犯罪の脅威」

スマートロック「SADIOT LOCK2」

ALSOKでは、スマートロック「SADIOT LOCK2」をご用意しています。工事や特殊な工具は不要で、ご自身で簡単に取り付けが可能です。施錠・解錠には、スマートフォンや専用リモコン、スマートウォッチなどが利用でき、ライフスタイルに合わせてお選びいただけます。ドアが閉まると自動で施錠し、施錠忘れを防げます。また、登録したスマートフォンを持って近づくと自動で解錠できるため、両手がふさがっている際にも便利です。
ハッキング対策も強化しているため、セキュリティ面も安心してご利用いただけます。

また、玄関に防犯カメラを設置することで、犯罪の抑止や証拠として役立ちます。ALSOKでは屋外に設置できる防犯カメラ「HOME ALSOK Connect Eye」をご用意しています。
ALSOKの屋外用カメラは、工事不要で設置できるほか、人感センサーによる自動録画やオプションの駆けつけサービスにも対応しています。人の動きを検知するとLEDライトが点灯するため、夜間や暗い時間帯でも状況を把握しやすく、安心感を高めてくれます。防犯性能を重視しつつ、導入のハードルを下げたい方に適した防犯カメラです。

ホームセキュリティ

さらに防犯を強化するためには、ホームセキュリティの導入がおすすめです。ALSOKのホームセキュリティは、「セルフセキュリティ」「オンラインセキュリティ」からお選びいただけます。
セルフセキュリティでは、お手頃価格でホームセキュリティを実現でき、もしものときにはALSOKの依頼駆けつけが利用可能です。
オンラインセキュリティでは、異常発生時には自動でALSOKが駆けつけ、適切に対処します。また、スマートフォンを持っているだけで警備を解除し、警備開始もワンタッチでできる便利な機能があるため、外出時や帰宅時にもスムーズです。
ALSOKのホームセキュリティは、在宅中にも警備可能なので強盗や居空き対策としても有効です。ご自宅全体の防犯性を高めたいなら、ホームセキュリティもあわせて導入をご検討ください。

まとめ

玄関ドアに電子錠を導入することで、防犯性や利便性を高められます。暗証番号式やカード式、スマートロックなどさまざまなタイプがあるため、費用だけでなく、認証方式や非常時の解錠手段、自宅のドアに設置できるかなどを確認して選ぶことが大切です。後付けできる製品もあるため、自宅に合った電子錠の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

電子錠に関するよくある質問

Q:電子錠は賃貸でも取り付けられますか?

A:工事不要で、両面テープや既存のサムターンに取り付けるタイプであれば、賃貸住宅でも導入できる場合があります。ただし、退去時の原状回復が必要になるため、事前に管理会社や大家へ確認しておくと安心です。

Q:停電したときは開けられなくなりますか?

A:電池式の電子錠であれば、基本的に停電の影響を受けずに使用できます。電池切れに備えて、非常用キーや外部給電機能など、非常時の解錠手段も確認しておきましょう。

Q:電子錠はハッキングされる心配はありませんか?

A:通信機能を備えた電子錠には、不正アクセスなどのリスクがあります。暗号化通信などのセキュリティ対策が施された製品を選び、アプリやファームウェアを最新の状態に保つことが大切です。

Q:引き戸にも電子錠は取り付けられますか?

A:引き戸に対応した電子錠であれば設置できます。ただし、扉の厚さや形状、錠前の種類などによって取り付けられない場合があるため、購入前に対応条件を確認しましょう。

執筆:ALSOK株式会社

「安全・安心」を皆様にお届けするため、セキュリティのプロフェッショナルであるALSOKが編集しています。日常生活に潜む危険から身を守るための防犯対策、突然の災害に備える防災情報、ご高齢者やお子さまのみまもりまで、暮らしに役立つ確かな情報を分かりやすく発信しています。

この記事に関連する商品

HOME ALSOK Connect
お買い上げプラン
月額費用4,070円(税込)
  • スマホで簡単に警備操作
  • 24時間365日の徹底警備。緊急時にはガードマンが現場に急行
  • お手頃価格で家計も警備も安心
HOME ALSOK アルボeye
カメラ稼働式
月額費用2,750円(税込)
  • 自宅内に設置したカメラの映像をスマホでいつでも確認!
  • もしもの際はメールで異常を通知+ガードマンが駆けつけ
  • ご高齢者様の見守りなどの利用にも