【住宅種別】子育てしやすい住宅・間取りとは?統計データから住まい選びを解説

住み替え2026.09.30更新(2025.09.30公開)
住宅模型

本記事では、国土交通省の「令和7年度住宅市場動向調査」を基に、子育て世帯の住宅選択の実態や、子育てしやすい間取り・家づくりのアイデアについて解説します。
出産や子どもの入園・入学をきっかけに、マイホームの購入を考える方は多いでしょう。子育て世帯にとって住まい選びは、家族の将来に大きく影響する重要な決断です。子どもの成長や安全、家族の快適性を考慮しながら、最適なマイホームを見つけることは簡単ではありません。
住宅種別ごとの特徴や選ばれる理由を知ることで、自分の家族に最適な住まいを見つけるヒントが得られるでしょう。

【この記事で分かること】

  • 住宅種別ごとの取得割合と選択理由の統計比較
  • 子育て世帯にはどの住宅が向いているか
  • 子育てしやすい間取り・家づくりのアイデア
  • どれくらいの広さの住まいを選べばよいか

※本記事の統計は国土交通省「令和7年度住宅市場動向調査報告書」を出典とし、「子育て世帯」は高校生以下の同居者がいる世帯を指します。集計対象は住宅種別によって「全国」または「三大都市圏」のいずれかとなっており、同じ表・グラフ内で範囲が異なる場合は該当データにその都度(全国)(三大都市圏)と明記しています。

目次

子育て世帯はどんな住宅をマイホームに選んでいる?

子育て世帯の住宅取得状況

各住宅の取得世帯に占める子育て世帯の割合

出典:国土交通省「令和7年度住宅市場動向調査報告書」

※注文住宅は全国、その他の住宅種別は主に三大都市圏を対象とした調査であり、数値は単純に優劣を比較できるものではありません。それぞれの住宅種別で見られる傾向として参照してください。
※三大都市圏とは、首都圏(埼玉・千葉・東京・神奈川)・中京圏(岐阜・愛知・三重)・近畿圏(京都・大阪・兵庫)を指します。(国土交通省「令和7年度住宅市場動向調査」の定義)

令和7年度の調査では、子育て世帯の割合は分譲戸建住宅が66.1%でもっとも高く、注文住宅が54.9%と続きます。分譲戸建住宅や注文住宅では、取得世帯に占める子育て世帯の割合が比較的高いことが分かります。分譲集合住宅(マンション)は42.2%、既存(中古)戸建住宅は38.7%、既存(中古)集合住宅(マンション)は34.8%です。

小学生以下の子どもがいる世帯の割合

小学生以下の子どもがいる世帯の割合を、住宅種別ごとに見てみましょう。

住宅種別(調査地域) 小学生以下がいる世帯の割合
分譲戸建住宅(三大都市圏) 61.3%
注文住宅(全国) 48.7%
分譲集合住宅(三大都市圏) 37.4%
既存(中古)戸建住宅(三大都市圏) 27.7%
既存(中古)集合住宅(三大都市圏) 26.8%

出典:国土交通省「令和7年度住宅市場動向調査報告書」

比較した住宅種別の中では、分譲戸建住宅が61.3%でもっとも高くなっています。

子育て世帯は何を決め手に住宅を選んでいる?

子育て世帯はどのような基準で住宅を選んでいるのか、統計データから見ていきましょう。

住宅の選択理由は住宅種別でどう違う?

住宅の選択理由は住宅種別で傾向が異なります。新築系(注文住宅・分譲戸建住宅・分譲集合住宅)は「新築であること」自体が上位の理由になりやすく、既存(中古)住宅は「価格が適切だったから」が最多です。

住宅種別(調査範囲) 1位 2位 3位
注文住宅(全国) 信頼できる住宅メーカーだったから(53.5%) 新築住宅だから(52.2%) 住宅のデザイン・広さ・設備等が良かったから(48.1%)
分譲戸建住宅(三大都市圏) 一戸建てだから(58.5%) 新築住宅だから(58.0%) 住宅の立地環境が良かったから(47.3%)
分譲集合住宅(三大都市圏) 住宅の立地環境が良かったから(64.9%) 新築住宅だから(62.3%) マンションだから(44.7%)
既存(中古)戸建住宅(三大都市圏) 価格が適切だったから(64.3%) 一戸建てだから(58.2%) 住宅のデザイン・広さ・設備等が良かったから(41.8%)
既存(中古)集合住宅(三大都市圏) 価格が適切だったから(65.1%) 住宅のデザイン・広さ・設備等が良かったから(46.8%) マンションだから(43.1%)

出典:国土交通省「令和7年度住宅市場動向調査報告書」

分譲集合住宅(マンション)では「住宅の立地環境が良かったから」を挙げる世帯が64.9%と多く、通勤・通学や送迎のしやすさなどを含む立地条件が、住宅選びの重要な判断材料になっていると考えられます。

子育て世帯の家の間取り・広さは?

統計データに基づいて、子育て世帯が実際に取得した住宅の間取り・広さについて見ていきましょう。

子育て世帯の間取り・広さはどう考える?

子育て世帯が取得した住宅種別ごとの平均延べ床面積は以下のとおりです。

住宅種別 延べ床面積(㎡)
注文住宅 118.6
分譲戸建住宅 106.1
分譲集合住宅 73.1
既存(中古)戸建住宅 99.4
既存(中古)集合住宅 73.5

参考:国土交通省「令和7年度住宅市場動向調査報告書」

一戸建て住宅の平均的な広さは100~120㎡程度で、間取りは3LDK~4LDKが中心です。マンションの平均的な広さは70㎡台で、2LDK~3LDKが目安になります。住宅種別では注文住宅がもっとも広く、分譲戸建住宅、既存(中古)戸建住宅、既存(中古)集合住宅、分譲集合住宅(マンション)と続きます。

住宅の広さをどう判断すればよい?

必要な広さは、世帯人数だけでなく、子どもの年齢や人数、在宅勤務の有無、収納量、そして将来子ども部屋を分けられるかといった間取りの可変性も考慮しましょう。将来、家具や間仕切りで部屋を分けられる間取りにしておくと、子どもの成長に合わせて個室を設けやすくなります。

子育て世帯にはどの住宅が向いている?

向いている住宅は、優先したい軸によって異なります。間取りや性能にこだわりたいなら注文住宅、費用を抑えて早く住み替えたいなら中古住宅、日常の管理の手間を減らしたいならマンションが候補になります。

住宅種別 こんな人に向いている
注文住宅 間取りや性能にとことんこだわりたい人
分譲戸建住宅 新築に早く・手間少なく住みたい人
分譲集合住宅 共働きなど、管理の手軽さと利便性を重視する人
既存(中古)戸建住宅 予算を抑えて庭付き戸建てに住みたい人
既存(中古)集合住宅 予算を抑えて人気エリアに住みたい人

注文住宅が向いている人

  • 間取りや動線を家族の成長に合わせて一から設計したい人
  • 子どもの快適性や安全性を考え、断熱性や耐震性などの住宅性能を重視したい人

設計から仕様まで自由に決められるため、子どもの成長を見据えた間取りや収納に加え、家族が快適に暮らすための断熱性や地震に備えるための耐震性なども、建築段階から検討できる点が強みです。一方で打ち合わせや工期に時間がかかるため、子どもの入園・入学の時期から逆算した計画が必要になります。

分譲戸建住宅が向いている人

  • 新築に住みたいが、打ち合わせの手間は抑えたい人
  • 入居時期をできるだけ早めたい人

価格や仕様があらかじめ決まっているため資金計画を立てやすく、完成済みの物件であれば、実際の建物や設備を確認してから購入を検討できます。注文住宅より短期間で入居できる点も、子育て世帯には魅力です。

分譲集合住宅(マンション)が向いている人

  • 日常のメンテナンスや管理の手間を減らしたい人
  • 通勤通学・送迎に便利な立地を優先したい人

オートロックや管理体制など、建物全体の防犯・管理の手軽さが強みです。選択理由で「住宅の立地環境が良かったから」を挙げる世帯が64.9%と多く、通勤・通学や送迎の利便性を重視する世帯に選ばれやすい傾向があります。

既存(中古)戸建住宅が向いている人

  • 予算を抑えつつ庭付き一戸建てに住みたい人
  • リフォームで間取りを自分好みに変えたい人

予算の妥当性を重視する世帯に選ばれており、内覧時に建物の状態だけでなく、周辺環境や近隣の様子を確認してから購入を検討できる点も特徴です。

既存(中古)集合住宅(中古マンション)が向いている人

  • 価格を抑えて利便性の高いエリアに住みたい人
  • 共用部分の管理にかかる手間を抑えたい人

新築マンションより価格を抑えつつ、立地の良さを両立しやすいのが特徴です。また、共用部分の管理を管理会社などに任せられるため、子育て中の管理負担を抑えやすいでしょう。購入前には、管理組合の運営状況や修繕履歴、長期修繕計画などを確認することが大切です。

子育てしやすい家づくりのアイデア

子育てしやすい住環境を実現するためには、家族の過ごしやすさや利便性、災害リスク、治安状況などを総合的に考慮した住まい選びが重要です。

家族が過ごしやすい間取りを意識する

キッチンから子どもを見守る親

家族のコミュニケーションを育み、子どもの成長を見守るためには、間取りが大切です。広いリビング・ダイニングを設けることで、家族が自然に集まる空間をつくることができます。カウンターキッチンを選べば、料理をしながら家族の会話に入ったり、子どもの様子を見守ったりすることが可能です。
将来的な子どもの成長を見据え、間仕切りができる部屋や可変性のある間取りを選んでおくことも重要なポイントです。

【防犯視点の間取りポイント】

道路や隣家からの見通しと、室内のプライバシーの両方を確認しましょう。

家事の動線づくりや収納・設備にこだわる

子育て世帯は、家事負担が大きくなりがちです。家事がしやすい動線を確保することで、子どもとの時間をより多くつくることができます。特にキッチン、洗面所、浴室などの水回りを集約することで、無駄な移動をなくして効率的な家事動線をつくりやすくなります。また、掃除や片付けを楽にするために、玄関収納やクローゼット、階段下収納などのデッドスペースを有効活用することも重要です。

【防犯視点の収納・動線ポイント】

勝手口や物置は死角になりやすいため、侵入の足がかりになる物を近くに置かない配置にしましょう。

生活音に配慮する

子どもがいる家庭では、足音や遊び声などの生活音が近隣トラブルにつながるおそれがあります。マンションの場合は、1階の住戸や防音対策が施された物件を選ぶことで、特に下階への音の影響を抑えやすくなります。一戸建て住宅の場合は、隣家との距離や窓の位置関係を確認し、生活音が周囲に伝わりにくい配置を検討することが大切です。

【防犯視点の生活音ポイント】

遮音性を高める窓や建具は生活音対策に役立ちますが、外の物音が聞こえにくくなることもあります。窓の開閉センサーなど、異常を検知できる設備を併用すると安心です。

利便性の良い立地を選ぶ

子育てしやすい環境を整えるためには、住宅周辺の利便性も重要な要素です。スーパー、公園、病院など生活に必要な施設が近くにあるか確認しましょう。学校までの距離や通学路も、子どもが安全に通学できるかどうかの重要な判断ポイントです。
また、自治体の子育て支援制度や保育園・幼稚園の充実度、学童保育の有無なども事前に調査しておくことで、より安心して子育てができる環境を選択できます。

【防犯視点の立地ポイント】

周辺環境は昼間だけでなく夜間にも確認し、街灯の有無、人通り、植栽や塀による死角などを確認しておきましょう。

災害リスクや治安状況を確認する

子どもの安全を守るためには、災害リスクや周辺地域の治安状況の確認も欠かせません。警察署の犯罪統計や地域の事件発生状況、自治体が公表しているハザードマップなどを確認し、周辺地域の犯罪発生傾向や災害リスクを把握しておきましょう。
実際に現地を歩いて、街灯の設置状況や人通りの多さ、駅や学校から家までの道のりが危険でないかを確認することも大切です。

【防犯視点の治安確認ポイント】

ハザードマップに加え、自治体や警察が公開する防犯マップ・犯罪発生マップも確認しておくと安心です。

参考:国土技術政策総合研究所「子育てに配慮した住宅と居住環境に関するガイドライン(改訂版)」

子どもを守るためにできる防犯対策とALSOKのサービス

玄関の鍵を開ける子ども

子どもの安全を守るうえで、住まいの防犯対策は欠かせません。警察庁「令和7年の刑法犯に関する統計資料」によると、令和7年は住宅を対象とした侵入窃盗が17,152件発生しており、日ごろの備えが大切です。侵入対策の基本は、出入口を防犯性の高い鍵や補助錠で二重ロックにすること、窓を防犯ガラスや防犯フィルムで割れにくくすること、そして庭や外構には防犯カメラやセンサーライトを設置し、侵入者が近づきにくい環境を整えることです。
窓に補助錠を設置することは、窓やベランダからの不審者の侵入対策になるほか、設置位置などを工夫することで、子どもが不用意に窓を開けるリスクを軽減できます。また、防犯カメラには、子どもの帰宅時に音声で声かけができる機能を持つ製品もあり、留守番中の子どもの安全確認にも活用できます。

参考:警察庁「令和7年の刑法犯に関する統計資料」

ALSOKでは、家族が安心して暮らせる住まいの防犯対策をサポートします。

ホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」

ホームセキュリティは、外出中や就寝中でも侵入や火災などの異常を検知し、異常発生時には警備員が駆けつけるサービスです。留守中はもちろん、在宅時の安全・安心を支える備えとして役立ちます。

HOME ALSOK Connect

ALSOKのホームセキュリティ「HOME ALSOK Connect」では、「オンラインセキュリティ」と「セルフセキュリティ」の2つのプランから選べます。オンラインセキュリティは、不審者の侵入や火災などの異常発生時にALSOKが駆けつけます。また、スマートフォンを持っているだけで警備を自動解除し、外出時はワンタッチで警備を開始できる便利な機能も活用いただけます。
セルフセキュリティは、お手頃価格でホームセキュリティを導入でき、もしものときはALSOKへ駆けつけを依頼することができます。
ALSOKのホームセキュリティは在宅中も警備をセットできるので、外出中はもちろん、就寝中やお子さまの留守番時などにも活用いただけます。一戸建て住宅はもちろん、マンションなどの集合住宅にも設置可能です。ホームセキュリティの導入を検討している方は、ぜひALSOKにご相談ください。

屋外対応無線式カメラ「HOME ALSOK Connect Eye」

防犯カメラは、侵入をためらわせる抑止効果と、万が一の際に状況を映像で記録できる証拠確保の両面で役立ちます。「HOME ALSOK Connect Eye」は屋外に対応した無線式カメラで、配線工事なしで設置できます。
人感センサーが作動すると自動で録画を開始でき、専用のアプリを通じてスマートフォンから映像を確認できます。人の動きを検知するとLEDライトが点灯するため、夜間や暗い時間帯でも状況を把握しやすく、安心感を高めてくれます。双方向通話も対応しており、お子さまの帰宅時などにスマートフォンから声をかけることもできます。

子育て世帯の住まい選びに関するよくある質問

Q:住宅の種類を問わず、購入前に確認しておくべきことは?

A:周辺環境や災害リスク、資金計画、契約条件などを事前に確認することが大切です。災害リスクについては、自治体が公表しているハザードマップなども参考にしましょう。特に中古住宅では、必要に応じて住宅診断(ホームインスペクション)を利用し、建物の劣化状況を確認することが重要です。新築住宅では、工期や保証内容、入居までのスケジュールなども確認しておきましょう。

Q:中古住宅でもホームセキュリティは導入できますか?

A:住宅の構造、設置場所、通信環境、管理規約などによって導入条件が異なります。まずはALSOKにお気軽にご相談ください。

まとめ

安全で充実した子育て生活を実現するには、家族のライフスタイルや価値観に合った住まいを選ぶことが大切です。間取りや広さは将来の可変性も見据え、立地や防犯面もあわせて総合的に確認しましょう。今回ご紹介した内容を参考に、家族にとって本当に暮らしやすい住まいを選んでください。

執筆:ALSOK株式会社

「安全・安心」を皆様にお届けするため、セキュリティのプロフェッショナルであるALSOKが編集しています。日常生活に潜む危険から身を守るための防犯対策、突然の災害に備える防災情報、ご高齢者やお子さまのみまもりまで、暮らしに役立つ確かな情報を分かりやすく発信しています。

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